実践的研究
空間デザイン Space Design
地域デザイン Regional Design
鎌田研究室では、様々な地域と連携しながら実践的な地域デザインを行っています。その活動では、ゼミ生が中心となって団地再生や地域ブランディング事業などに取組んでいます。
芦屋市・またあしたプロジェクト(団地再生)
またあしたプロジェクトとは?
芦屋市にある芦屋浜高層団地を舞台に、「芦屋浜自治連合会」×「兵庫県住宅供給公社」×「武庫川女子大学」が連携し、「いつも誰かがそばにいてくれる多世代交流」をテーマに、こどもたちを見守り、様々な世代が集まれる場づくりを行うプロジェクトです。帰るときに「またあした!」と言葉を交わせるコミュニティづくりを目指しています。
具体的に何をしているの?
集会所のリノベーションと広場のデザイン
芦屋浜高層団地にある集会所とその前の広場空間をモデルエリアとして、居心地の良いたまり場作りの改修を行ってきました。集会所内は、トイレを1ヶ所に集約し、カウンター付のキッチン空間を確保、天井をなくした開放的な空間には、絵本が並ぶ本棚や、簡単なワーキングテーブルなどを設置されています。
コミュニティデザイン
サポートしてくれる『またあしたサポーター』の皆さんと一緒に、決まった曜日・時間帯に、集会所を『またあした広場』として、誰でも気軽に立ち寄れる開放されている状態を作りだすことを目指します。みんなで作り上げる定期的なイベント(絵本の読み聞かせなど)のほかにも、ママ友がちょっと集まってお茶を飲んだり、シニア世代が子育て世代と交流したり…。集まる方々がみんな気持ちよく過ごせるルール作りも検討していきます。
またあしたプロジェクトは、「人間サイズのまちづくり奨励賞」を受賞しました!
丹波市・丹(まごごろ)の木プロジェクト
丹(まごごろ)の木プロジェクトとは?
武庫川女子大学と丹波市の包括連携協定の締結を受けて、丹波市からの助成によって「丹(まごごろ)の木プロジェクト」がスタートしました。
丹波市は林業が盛んな地域です。
美しい自然に囲まれた素晴らしい地域です。
しかし、近年の林業の衰退によって、山の荒廃と生態系の破壊を招いて土砂崩れを起こす原因にもなっています。それから少子化によって地域からこどもたちが減少していることも大きな課題となっています。
この2つの課題に、丹波市と市内の林産業者と大学が一体となり、丹波市産の木材の活用と、小さな命をつなぐ、木育地域コミュニティのプロジェクトを進めています。
丹波の「丹」がまごころと読むことができることから、わたしたちはこのプロジェクトを「マゴゴロの木プロジェクト」と名付けました。
2020年度から進めてきたこのプロジェクトは、大学の演習の授業やゼミのプロジェクトへと発展を遂げ、さらに一部の学生はその成果をベースに卒業研究として挑戦しました。
図像デザイン Iconography Design
研究室メンバーのイラスト(作成:森田七望)